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2012年 審査講評アーカイブ

審査講評(順不同)

相澤 樹さん〔スタイリスト〕文化服装学院 スタイリスト科 卒

今年は昨年の震災後の作品に比べて色がカラフルであったりファンタジックな作品が多く見られました。世界から注目されている漫画等のサブカルチャーに影響を受けた作品も多く見られたのも特徴的です。いつもはデザイン画っぽいのに目が留まりますがコスプレっぽいサブカルチャーがフューチャリングされた作品が気になりました。オタクだと言われてきたものが高校生の若い吸収力でフラットになってきたかなと感じました。

廣岡直人さん〔ファッションデザイナー〕文化服装学院 アパレルデザイン科 卒

一次審査のデザイン画の段階では果たしてこの絵が実物で作れるのだろうか。。?と洋服の作りや素材などが全く想像出来ずに面白い!というデザイン画だけを自分は選考しました。
実物作品を見た瞬間、そのインパクトに驚かされました。
はじめは、これは服として着ることが出来ない、クリーニング出来ない、服では無く、アート作品に近いと思いましたが見ていくうちに僕だったらこの素材でこの仕様にすれば服になり得る。。とつまり今回学生さん達が作った作品たちはちゃんと洋服になり得る可能性がありました。
しかもデザインとしては独創的で力強いもので。
これで良いのだと思いました。このデザインに対する情熱をこれからしっかり服飾の学校で素材、パターンを学んでいけば良いことなので。
今回は僕はとても刺激を受けました。とても面白く学生の作品からアイディアを沢山もらえました。
これからも頑張ってほしいです。

加藤路子〔全国高等学校長協会家庭部会常務理事〕

一次審査を通過したデザイン画からどのような作品が生まれているだろうかと、楽しみに臨んだ最終審査でした。審査会場には、デザイン画にほぼ忠実に仕上げられた作品とともに、自信と達成感に満ちた高校生と学院生の姿がありました。高校生のデザインに対する強い意志を尊重し、材料選びから立体化まで、二人三脚で取り組んだ5日間に違いありません。材料は、様々な素材の布はもちろんのこと、チューブやプラバン、苔から爪楊枝までと多様で、その豊かな発想には驚きました。また、自己を深く見つめ、ファッションを通して表現しようとする真摯な高校生の姿に感動しました。高校生たちのこのようなチャレンジ精神や行動力があれば、日本はまだまだ元気になれると確信しました。

ミーシャ・ジャネットさん〔ファッションミューズ〕文化服装学院 スタイリスト科 卒

昨年はレディーガガなどを意識したような「ダークなアバンギャルリズム」をデザイン画にした作品が目立ちましたが、今年は真逆で「かわいいアバンギャルリズム」、例えばきゃりーぱみゅぱみゅを意識してつくっている様なものとか、コスプレチックで自分が着てみたいと思うようなものを作品にしたと感じました。他にも、ユーモアのあるキモ可愛い作品なども目立ちました。
最優秀賞作品の『愛を求める人々』は、本当にインパクトがあり、実際にファッションショーで着てみたいと思いました。

安島直美さん〔文化服装学院専任講師〕文化服装学院 服飾専攻科 デザイン専攻 卒

約1週間の製作期間、ファイナリストの高校生とサポートの学生が共同で作りあげた作品は、どれも力作ばかりでした。その中で、賞に輝いた作品は、デザイン画に合った素材の選択、全体のバランス、表現方法のクオリティが高かったです。惜しくも賞に入らなかった作品も、細部までよく出来ていたと思いました。
実際に描いたデザイン画を作品に仕上げるには、素材の不足、予期せぬ出来事の発生、時間との戦い、など様々な困難が襲います。その困難に打ち勝つ精神力をファイナリストの高校生とサポート生の学生は身に付けたのではないでしょうか。
デザイン画を書くだけではなく、実際に手で創作するその難しさと楽しさを感じていただければ、嬉しいです。

片岡朋子さん〔装苑 編集長〕文化服装学院 服装科 卒

全体的に色が溢れている作品が多く感じられました。アシンメトリーの画材や、舞台衣装っぽい作品に興味がわきました。このベースをどのようにして作品を作るのか?とても楽しみでした。今年はきゃりーぱみゅぱみゅを意識しているのかカラフルなものが印象的でした。
実物作品は皆、完成度が高く高校生とサポート学生の組み合わせがうまくいったからではないでしょうか。

 

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