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2016年 審査講評アーカイブ

審査講評(順不同)

相澤 樹さん 〔スタイリスト〕

今年はデザイン画に忠実な作品が多く、会場の演出が比較的シンプルでした。どれも、コンセプトに熱い思いをもって挑んでいたように感じます。インターネットで何でも知れてしまう時代ですが、足があるかぎり色んなものを見たり、感じたりするということを忘れないで欲しいなと思います。この経験から、現場で手を動かして作り出す事の素晴らしさを、知ってもらえたら嬉しいです。さらに勉強して、いろいろなことを感じて良いものを作っていってもらいたいと思います。

廣岡直人さん 〔ファッションデザイナー〕

出来上がった作品を見て、デザイン画よりも実物の方が良いなという印象が強くありました。時間がない中でアイデアを絞って作り上げた結果が面白い発想に繋がったのではと思います。どんなに歪んでいても、シンプルでもシルエットなどのバランス感覚はとても重要です。ただ考えるだけではなくて、自分でノルマを課して実際に作ってみることが大切だと思います。今後、いろいろな素材や方法を学んだ後に、今の作品をもう1回作ってみるのも、全然違った作品ができて面白いと思います。このきっかけをぜひ活かして頑張って欲しいです。

ミーシャ・ジャネットさん 〔ファッションディレクター、ブロガー〕

学生たちの想いのこもったデザイン画が、実物になってからも表現出来ていて良かったと思います。どの作品もクオリティーが高く、元のデザイン画に近くなるように作られていました。最優秀賞の作品はクオリティーが高く、それぞれのシャツで立体感が出ていたり、細かい部分の工夫がされていたことが評価につながりました。作品のクオリティーを大切にしつつ、制作に励んでいって欲しいと思います。

児島幹規さん 〔装苑 編集長〕

それぞれの作品が、「何を表現したらいいか」というところにこだわって、制作されていたところがとても面白かったです。全体的に、実際に人が着ることができる手前まで作られているものもあり、良かったと思います。明確なテーマがあるもの、デザイン画の段階で完成されているものは、立体に起こすのが難しいです。デザイナーの仕事は絵を描くことだけではなく、考えを伝えることも、とても大事だと思います。2年生はまたチャレンジを、3年生は新しいコンテストを目指してぜひチャレンジしてみてください。

石坂敦子さん 〔全国高等学校長協会家庭部会 常務理事〕

どれも大作で審査をするのにとても迷いました。服の形で作られた作品と、一つの美術品のような形で作られたものと別れた印象がありました。「原爆少女」は、ちょうど昨年が戦後70年ということもあったので、作品のコンセプトを聞いた時は感動しました。ファッションデザインアワードは自分の描いたものを形にすることができます。色々なものを感じて感性を豊かにしたうえで、自分の想いをイラストにして、それを作品にできるように学校でもしっかりと学んで欲しいです。

大津公幸さん 〔文化服装学院専任講師〕

途中経過を含め、最終審査まで見させていただきました。作品を生み出そうとする高校生たちの気持ちと、それサポートしようとする文化服装学院の学生たちのエネルギーと技術力をそれぞれの作品から強く感じました。制作の中で、周りの人との関わりだったり、社会性などを学べたのは良いきっかけだと思います。どれだけ手をかけたか、想いをこめたかというのは必ず作品に現れるので、全てギリギリまでやってみることが大事です。これからは誰かに頼るのではなくて、まずは自分で考えてから作業をする、自分から積極的に作品作りをすることが、デザイナーになる第一歩だと思います。

 

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